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テニスボールのバウンドテスト:高さ・手順・結果の見方

結論

ボールを254 cm(100 in)から硬く平らな床に落とし、ボールの下端がどこまで跳ね返るかを測ります。新品のスタンダードボール(タイプ2)なら135〜147 cm(53〜58 in)跳ね返るはずです。ネットの高さ91.4 cm(3 ft)からなら、およそ49〜53 cm(19〜21 in)が目安です。公平に判断するため、同じ床で新球と比べてください。

スマホでテニスボールをテスト

テニスボールの公式バウンドテストとは

国際テニス連盟(ITF)は1925年から同じ方法でバウンドをテストしています。ボール公認テストでは、ボールを254 cm(100 in)から滑らかな花崗岩のブロックに落とし、跳ね返りの高さを動画で測定します。

条件はすべて管理されています。ボールは20 ± 2 °C(68 ± 4 °F)、湿度60 ± 5%で24時間保管され、すべてのボールが同じ状態から始まるよう、最初に圧縮されます。熱も湿度も結果を変えるため、これは重要です。

公認されるには、ボールの跳ね返りがその種類の範囲内に収まる必要があります。大人用には4種類あり、テニスボールの種類のガイドで解説しています。

テニスボールはどのくらいの高さまで弾むべき?

公式の範囲と、どのコートにもある2つの高さから落とした場合の目安をまとめました。ネット中央の0.914 m(3 ft)と、ネットポストの上端1.07 m(3 1/2 ft)です。ネットの高さの数値は、公式の跳ね返りを落とす高さの比で換算した独自の計算です。空気抵抗や、衝突速度が低いほどボールがわずかによく弾むことは考慮していないため、実際のボールはネットの高さから少し高めに跳ね返ることがあります。

子ども用ボールには、254 cmから落とした場合の低めの範囲が別にあります。グリーンは120〜135 cm、オレンジは105〜120 cm、レッドは85〜105 cmです。

ボールの種類254 cm(100 in)から、公式91.4 cm(36 in)から、ネット中央107 cm(42 in)から、ネットポスト
タイプ1(ファスト)138〜151 cm(54〜60 in)50〜54 cm(19.6〜21.4 in)58〜64 cm(22.9〜25.0 in)
タイプ2(ミディアム)135〜147 cm(53〜58 in)49〜53 cm(19.1〜20.8 in)57〜62 cm(22.4〜24.4 in)
タイプ3(スロー)135〜147 cm(53〜58 in)49〜53 cm(19.1〜20.8 in)57〜62 cm(22.4〜24.4 in)
高地用122〜135 cm(48〜53 in)44〜49 cm(17.3〜19.1 in)51〜57 cm(20.2〜22.4 in)

自宅でバウンドテストをする方法

メジャー、マスキングテープ、スマホのカメラがあれば、ラボのテストにかなり近づけます。いちばん難しいのはバウンドの頂点を読み取ることなので、スローモーション動画が役立ちます。

  1. 床を選びます。滑らかなコンクリート、ハードコート、石の床を使います。木の床、カーペット、クレー、芝はエネルギーを吸収して低い値が出るので避けてください。
  2. 壁に目盛りをつけます。床から254 cm(100 in)の位置にテープを貼り、120〜160 cm(47〜63 in)の範囲に5 cmまたは2 inごとの目盛りを加えます。
  3. ボールをなじませます。室温になるよう、1時間以上屋内に置いておきます。20 °C(68 °F)前後が理想です。
  4. それぞれのボールを手で何回か握ります。ITFはテスト前にボールを予備圧縮しており、こうすると置きっぱなしだったボールの状態が整います。
  5. スマホをセットします。2メートルほど離れた床かいすの上に置き、目盛りが映るようにしてスローモーションで撮影します。
  6. 投げずに落とします。ボールの下端を254 cmの目盛りに合わせて持ち、指を開きます。押したり回転をかけたりしないでください。
  7. 動画で、最初のバウンドの頂点でのボールの下端を読み取ります。これが跳ね返りの高さです。
  8. 1球につき3回落とし、真ん中の値を採用します。次に同じ種類の新球を同じ方法で落として比べます。

結果の見方

公式の範囲はラボでの新球の値です。床、手の離し方、気温のすべてが数値を動かすので、最も役に立つのは、同じ日に同じ床で新球とあなたのボールを比べることです。下の区分はITFの耐久基準4.0 cmをもとにした独自の目安で、公式の尺度ではありません。

同じ床で新球と比べたあなたのボール考えられる状態どうするか
ほぼ同じ、254 cmから2〜3 cm(1 in)以内まだ新品同様に弾む試合で使い続ける
約4 cm(1.6 in)低いITFが新球に9ゲーム相当の再現テストで認める変化とほぼ同じほとんどのクラブでのプレーには問題なし
明らかに低い、10 cm(4 in)以上空気圧がかなり抜けている練習用にするか、加圧器を試す
大幅に低い、または落とすたびにバウンドが大きく変わる空気が抜けているか傷んでいる使用をやめる

床によって結果が変わる理由

ラボで花崗岩を使うのは、ボールが当たってもほとんど動かず、失われるエネルギーのほぼすべてがボールによるものになるからです。実際のコートは違います。物理学者のRod Crossは、テニスボールの垂直方向の反発係数を、コンクリートやハードコートで約0.75、芝では芝と土の状態によって0.6〜0.75としています。

クレーは特殊です。ボールが表面に食い込んで押し上げられるため、垂直方向のバウンドは元気なまま、水平方向には大きく減速します。いずれにしても、コートは花崗岩のブロックではありません。だからこそ、柔らかい表面でラボの数値だけを基準にボールを判断してはいけません。同じ場所で新球と比べてください。

気温と標高

ITFは、高温がゴムに影響してバウンドの高さが増すと指摘しており、そのためテストは20 °Cで固定して行われます。CrossとLindseyは、暑い日は寒い日よりボールがかなり高く弾むことを確認し、その理由から73 °F(23 °C)で行った自分たちのテストを合否判定には使えないとしました。1度あたり何センチ変わるかの信頼できる数値は見つかっていないので、2つのボールは同じ温度でテストしてください。

標高にも似た効果があります。WilsonのエンジニアはWTAに対し、標高約4,000 ft(1,219 m)以上では通常のボールが約3インチ高く弾むと説明しています。そのためITFは、跳ね返りの範囲が低い高地用ボールを別に公認しています。

バウンドテストを1つの数値で表す

物理学者はバウンドを反発係数(COR)で表します。バウンド直後のボールの速度を、直前の速度で割った値です。まっすぐ落とした場合、跳ね返りの高さを落とした高さで割った値の平方根に等しくなります。

公式の範囲から逆算すると、新品のタイプ2のボールのCORは約0.73〜0.76になります。空気抵抗を無視した独自の計算です。CORが低いボールはバウンドのたびに保てる速度が少なく、バウンドの間隔が速く縮みます。これは耳で聞き取れ、音でバウンドを測るという考え方のもとになっています。

よくある間違い

  • ボールを下に投げつけたり、指から転がすように離して回転をかけたりする。
  • 上端と下端を混同する。落とす高さと跳ね返りは、ボールの同じ位置で測ります。下端がいちばん簡単です。
  • 車から出した冷たいボールを、家の中にあった温かいボールと比べる。
  • 木の床やマットの上で測る。どちらもラボより低い値になります。
  • 離れた場所から目で判断する。スローモーション動画のほうがはるかに信頼できます。

スマホで測る

壁に目盛りをつけるのが面倒なら、BallCheckが音でバウンドテストを行います。スマホを床に置いてネットの高さからボールを落とすと、各バウンドのタイミングを計ってCORを求め、同じ種類の新球と比べます。プレミアムでは、そのボールの公式テストでの推定跳ね返りも、ITFの範囲上に表示されます。基準値はラボの条件を前提にしているので、まず自分のコートで新球を落として調整してください。無料のウェブ版は、今すぐブラウザで使えます。

よくある質問

100 inから落としたテニスボールはどのくらい弾むべきですか?

標準的なタイプ2のボールは、254 cm(100 in)から花崗岩に落としたとき135〜147 cm(53〜58 in)跳ね返る必要があります。タイプ1は少し高い138〜151 cm、高地用は低い122〜135 cmです。

ネットの高さから落としたテニスボールはどのくらい弾むべきですか?

公式の範囲を91.4 cm(3 ft)からの落下に換算すると、スタンダードボールでおよそ49〜53 cm(19〜21 in)です。これは独自の計算なので、同じ床での新球を実際の基準にしてください。

なぜ100 inなのですか?

ITFは跳ね返りのルールが定められた1925年から、254 cm(100 in)からの落下を使っています。ラボではっきりした、再現性のある跳ね返りを得るのに十分な高さです。

柔らかいボールは必ず寿命ですか?

いいえ。使用済みのボールは一般に柔らかくなりますが、CrossとLindseyは、ほとんどのボールが摩耗を再現したテストの後にわずかに高く弾むことを確認しています。握るより、バウンドテストのほうが多くのことがわかります。

クレーコートでもバウンドテストはできますか?

できますが、ラボの範囲ではなく、同じクレーの上で新球と比べてください。柔らかい表面や砂が浮いた表面はバウンドを変えます。

出典

  1. ITF Rules of Tennis 2026 (Rule 1, Rule 3 and Appendix I: The Ball)
  2. ITF: Ball Approval Tests
  3. Cross and Lindsey: Tennis ball properties, a comparison of 26 balls from 8 brands
  4. Rod Cross: Tennis physics, anyone? (Physics Today, 2008)
  5. WTA: Why high altitude tennis balls will play a big role in this year's WTA Finals

その他のガイド